気ままな数学ノート

「調べても分からない」に寄り添う

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【判別式】D/4はxの係数が偶数のときに使う

 ◎問題

次の2次方程式の解の個数を求めなさい

(1) x^2-4x+3=0

(2) x^2-2(m+1)x+3=0 

解答1)  x^2-4x+3=0

判別式Dを使う

 x^2-4x+3=0 の判別式をDとすると

 D=b^2-4ac

  =(-4)^2-4\cdot1\cdot3

  =4

よって,D\gt0 から実数解の個数は2つ

判別式D/4を使う

 x^2-4x+3=0 の判別式をDとすると

 D/4={b'}^2-ac

   =(-2)^2-\cdot1\cdot3

   =1

よって,D\gt0 から実数解の個数は2つ

解答2)  x^2-2(m+1)x+3=0 

判別式Dを使う

 x^2-2(m+1)x+3=0 の判別式をDとすると

 D=b^2-4ac

   ={\{-2(m+1)\}}^2-4\cdot1\cdot3

   =4(m+1)^2-12

   =4m^2+8m-8

よって,実数解の個数は

  m\lt-1-\sqrt{3}-1+\sqrt{3}\lt{m} のとき2個

  m=-1\pm\sqrt{3} のとき1個

  -1-\sqrt{3}\lt{m}\lt-1+\sqrt{3} のとき0個

判別式D/4を使う

 x^2-2(m+1)x+3=0 の判別式をDとすると

D/4={b'}^2-ac

  ={\{-(m+1)\}}^2-\cdot1\cdot3

  =(m+1)^2-3

  =m^2+2m-2

よって,実数解の個数は

  m\lt-1-\sqrt{3}-1+\sqrt{3}\lt{m} のとき2個

  m=-1\pm\sqrt{3} のとき1個

  -1-\sqrt{3}\lt{m}\lt-1+\sqrt{3} のとき0個

さいごに

判別式D/4を使えるようになると計算ミスが減り,解く速さも上がるのでマスターしてみてはいかがでしょうか